ホームページ制作 失敗事例

知人にボランティアでホームページを作ってもらう

神奈川県で音楽教室を営んでいるSさんは、時代の流れを先取りしようと知人でパソコンが得意な方にホームページを作ってもらいました。制作のお礼として5万円を渡しましたが、相場よりも随分と安く、更新もいつでもしてくれるということで大変ありがたい条件でした。

しかし残念ながらホームページを公開してもさっぱりレッスンも演奏の依頼も、問い合わせもなかったのです。検索サイトで自分のページを検索をしてみても、何ページめくっても表示されていませんでした。

知人に相談をして内容を更新してもらいましたが、その後も変化はありませんでした。

こうしたやり取りを1年近く続けましたが、知人に「何度も更新を言われると大変で困る」といわれ、次第にSさんも頼みづらくなりました。

結果、ホームページを見たと言ってレッスンに通ってくれた人はなく、更新も放置したままとなってしまいました。

無料ホームページサービスの罠 その1

無料のホームページサービスを利用して個人の演奏依頼のホームページを開設したTさん。無料なうえ、レイアウトを選び、テキストを自由に入力してひとまず完成するので、よくてプラス、料金もかかることはないし、マイナスになることはないだろうと安易な気持ちで運用していました。

ところがある日自分のページを見ていると、広告欄に「近所の大手音楽教室」の広告が表示されていたのです。大手音楽教室は入会キャンペーンの広告を出しており、レッスン料や内容もTさんを意識したような広告となっており、自分のホームページが大手音楽教室の単なるリンクサイトになっているのではないかと不安に駆られ、月額費用(年間で3万円程度)を払って有料会員になって広告を非表示にしました。

無料ホームページサービスの罠 その2

無料のホームページサービスを利用して個人の演奏依頼のホームページを開設したIさん。大手(F社)が運営しているので大丈夫だろうと安心していた矢先「サービス終了のお知らせ」が届きました。

ホームページからの問い合わせも多かったことから、サービスが終了してホームページがなくなることは、教室に大打撃でした。

ホームページをいつまでも作らない

音楽学校を卒業して10年になる方が、いまだにホームページを作っていません。はじめは友人・知人のつてで演奏活動を楽しんでいましたが、このままでは不安定なのでしっかり地に足を付けてお金を稼ぎたいと思うようになりました。

5年前に自宅で教室を開講し、はじめは近所の子どもたちが通ってくれ順調な滑り出しでしたが、近所に別の音楽教室(ホームページで生徒を募集している)が開講してからは新規の入会者は激減し、自分のところを辞めてそちらに通う生徒まで現れました。

先生業の手前パートにでるのも恥ずかしく、なんとか教室の生徒を集めたいところですが手書きのチラシを自宅で印刷するのがやっと。ホームページの勉強をしようとパソコンを開いてみましたが、専門用語も多くなかなか進んでいません。だらだらと時間ばかりが過ぎていく毎日です。

丁寧に時間をかけずに自作でホームページを作る

1万円程度で購入できるホームページビルダーを利用して自身のピアノ教室のホームページを制作した方は、ホームページのレイアウトはおもうようにできたようですが、イラストや画像がうまく作ることができず、全体的に素人っぽさがぬぐえませんでした。

さらに、ドメインやサーバーの取得方法や費用に悩み、さらにはお問い合わせフォームを設置するためのCGIと呼ばれるプログラム言語がまったく理解できず、結局メールアドレスを公開したため、業者からの営業メールが増えただけで、肝心の生徒募集はイマイチな結果となりました。

必要以上の規模のホームページを制作させられる

数年前に某芸人さんの旦那さん(楽器奏者)が「100万円」かけてホームページを作ったといったニュースが話題になりました。

ホームページ制作はいくらでもお金がかけられますし、月商で10億円以上を稼ぎだすことができるホームページも存在しています。

なので、「適切な料金とはいくらだ」というのは明確には存在しませんが、ホームページの制作料金を「広告宣伝費」ととらえれば、年商の20%以内に収めることがひとつの目安になるのではないでしょうか。